本願寺第25代専如御門主 伝灯奉告法要記念 安楽寺第1団体参拝旅行記 平成28年11月18日~21日 2日目

第二日目(11月19日)

二日目は午前3時50分に起床し、梵鐘体験を申し込んでいた皆様と本山へ向かいました。この度の「伝灯奉告法要」を記念し、普段一般の方々が打つことの出来ない本願寺の梵鐘を打たせていただけるという画期的な企画が「梵鐘体験」です。先着8名までという厳しい条件の中、参加者の中から、持本さん、三好さん親子、黒田さん御夫妻、そして私(住職)と添乗員の高瀬氏が、このご縁にあうことができました。

聞法会館に午前5時集合でありました(ねむ~い)

朝から大変でしたね・・・

本山の職員さんと集合場所で渡された懐中電灯を頼りに、真っ暗な境内を抜け鐘楼堂へ向かいました。
午前5時20分に法要等の専門部署である「式務部」の方がお見えになり、詳細に梵鐘の打ち方を伝授下さいました。10発打つのですが、はしっこに10個の金属が付いたものがあり、お聞きするとやはり打っている内に回数を忘れては困るということで、必ず、一発打って、一つ金属を移動して、という感じでやるそうです。また、一般寺院のサイズと全く違うものですから、かなり力を入れて撞木(しゅもく 鐘を打つ木)を引いて、鐘を打った後、今度は反動が付いて、止まらなくなってしまうので、さらに力を込めて撞木を止めなければならない等の注意事項をお聞きしてる内に段々と皆さん緊張してきた様子で、口数も少なくなっていきました・・・。

午前5時30分ちょうどに、午前6時からお勤まりになる「お晨朝」(おあさじ)の合図(正確には集会鐘という)として、梵鐘を打ちました。最初の2発と最後の1発を式務部の方が打ち、3発目を私(住職)、4発目を持本さん、5発目を三好さん、6発目を黒田さんのご主人、7発目を黒田さんの奥さん、そして8発目を添乗員の高瀬氏がそれぞれ打たせていただきました。

いただいた「梵鐘体験」参加証明書と記念品です

良い音だったり、かすった音だったり様々でしたが、何とか無事に体験を終えることが出来ました。いまだにこの鐘の音で生活をされている方がたくさんいらっしゃるというお話しを聞いて、体験した皆さん、「あらためて貴重な体験をさせていただきましたこと、大変有り難いご縁でありました。」と言って大変喜ばれておりました。出発の日も早くて、京都に来てからも早い起床となり、大変恐縮でしたが、体験出来て良かったですね。
引き続き、阿弥陀堂へ移動し、後から来られた参加者の皆さんと合流し、お晨朝に参詣いたしました。

ホテルの戻り、朝食をいただき、多くご門徒のお骨が分骨されている大谷本廟の無量寿堂へ参詣いたしました。無量寿堂には安楽寺として二基の納骨壇を所有しており、二箇所でお勤めをいたしました。またこの度で、山根総代長が分骨をされました。

御真影様(御影堂の親鸞聖人)

前門様御出座の中お晨朝が勤められました

明著堂の前でパチリ

分骨を済ませ、今度は京都駅から特急(サンダーバード)に乗り、一路金沢を目指しました。皆さん、電車の旅は久しぶりだったご様子で、駅弁を堪能し、お話しにも花が咲いておりました。

金沢駅に到着し、今度はバスに乗り換え、「兼六園」に向かいました。お天気が心配でしたが、自称「晴れ女」が何人もいらっしゃたので、雨にあたらずに済みました。
「兼六園」も紅葉が盛りで、木々の素晴らしい姿を見ることが出来ました。本当に目の保養になりました。

兼六園を離れ、次に金箔貼り体験ができる「箔一本店箔巧館」へ向かいました。金沢といえば「金箔」が有名ですので、是非ともお土産になるものをということで、今回の体験をしていただくことになっておりました。
到着後、早速、金箔の張り方をご指導いただき、皆さんそれぞれ作業を始められましたが、これがなかなか難しく、ひじょうに繊細な金箔紙に皆さん苦戦しておられた様子でした。

ちなみに私(住職)の作品です(写真右)。金と銀をまだら模様にしてみました。結構上手でしょう?

皆さん、思い思いのデザインで作製され楽しんで下さいました。良いお土産が出来ましたね!

金沢を離れ、バスは一路富山県を目指しました。夕食、宿泊は富山市内です。今回ご参加下さった皆様の中で、富山県にご先祖を持つ方が多く、是非とも訪れたい地の一つでありました。

本日も早朝から行動しておりますのでお腹がペコペコだったと思います。夕食は富山県の旬の幸「ブリしゃぶ」です。

持本さんの乾杯発声のもと、和やかに宴がはじまりました。皆さん美味しそうにブリしゃぶをたいらげておりました。

いつも報恩講で雅楽を奏でてくれる四下君と長岡君が駆け付けてくれました!!

ブリです。右の豆乳鍋でくさみを消しながら「しゃぶしゃぶ」していただきました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕食後、ホテルに入り、ゆっくりと疲れた身体を癒していただきました。

この記事が掲載されている寺報やすらぎ