「やすらぎ」39号発刊にあたり

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慈光照護の下、門信徒の皆様におかれましてはご清祥にてお過ごしのこと大慶に存じ上げます。又、日頃より当寺護寺発展の為に並々ならぬご尽力を頂いていること、重ねて御礼申し上げます。

寺報「やすらぎ」第39号を門信徒の皆様のお手元へお送りさせて頂きました。今年も夏から冬にかけての諸行事報告など、写真を多めに掲載し読みやすく致しました。ちょっとボリュームがあるかと思いますが、お正月休みの空いた時間にでもご覧いただけたらと思います。

さて12月15日に「今年の漢字」が京都の清水寺で発表されました。今年は「安」という字になりました。安部政権のもとで安全保障関連法案の採決をめぐり国論を二分した点や世界で続発したテロや異常気象、マンションの杭打ちデータ流出などで人々が不安に陥ったことなどが選考された理由だそうです。昨年は消費税が8%にアップして「税」という夢のない身近な漢字だったと記憶しておりますが、今年も何だかすっきりしない選考理由で漢字が選ばれましたね。安楽寺の住職としては、「本当に安らぎのある年だった」とか「安心できる世の中になって良かった」など、良い意味で「安」という漢字を選考して欲しかったと思っておりますが、皆さんはどんな字を予想されていたでしょうか?個人的には「爆」かなと思っておりました。いの一番に思い浮かぶのが、「爆買い」という言葉であるのは間違いないと思いますが、勢いがあるように見えて、うらやましくさえ感じます。しかし、いつになったらこの閉塞感から脱することが出来るんでしょうね・・・。ホントに考えちゃいますね。来る年こそ良い年にと願いながら、随分と経ったような気が致します。って愚痴ばかり言ってますね。

光陰矢の如し、2015年(平成27年)も終わろうとしております。それぞれに今年一年の歩みを振り返りながら新しき年をお迎え下さい。親鸞聖人は苦悩と挫折を繰り返し、前向きに一度きりの人生を歩まれた方でありました。その生き方にこそ、この閉塞感から脱するヒントが隠されているのだと私は思います。今年もご法座等でご聴聞を重ねられ、大切なことに気づかせていただこうではありませんか。それ以外に私達門徒にとって何がありましょう。あらためて念仏の教えを中心とした日暮らしを来る年も共々に歩ませていただきましょう。それでは良いお年をお迎え下さい。今年もお世話になりました。

合 掌

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