お仏壇は清潔にスッキリと! 整理と修理

 お仏壇はご本尊を安置し、家族一人ひとりの心の依り所となる所ですから、つねに清潔で気持ちよく整えておかなければなりません。
ところが、月忌参りをしていますと、お仏壇の中に不要なものも交じって仏具が煩雑に置かれていたり、ほこりがたまっていたりするお宅があります。
こうした光景に出会うと、改めて「お仏壇は心の鏡だな」と思います。つまり、お仏壇を見れば、その家庭の日ごろの心の状態が想像できるというものです。
 お仏壇の中を整える第一歩は、それぞれの仏具を定められた所にきちんと置くということでしょう。よく経卓の上にローソク立てや香炉を置いている方がいますが、経卓には経本(聖典)のみを置き、ローソクや線香の箱、マッチなどは置かないようにします。また、ローソク立てと香炉は三本足になっているのが多く、この場合は一本を正面にくるように置きます。
次に、不要なものを置かないというのも大切です。例えば、①他宗の仏像や祖師像 ②お守りの札 ③茶湯器やコップ ④故人の写真 ⑤位牌――などです。これらは浄土真宗のお仏壇にはふさわしくありませんので、お手次のお寺に相談され、取り除いて下さい。
 最後に掃除ですが、漆塗りの部分はやわらかい布で空ぶきし、金箔の部分は毛ぼうきや乾いた筆で軽く払います。ともに塩分や水分を嫌いますので、手で直接ふれないことです。真鍮製の仏具は金属磨きで磨きます。また、マッチの燃えかすを香炉やおリンの中に入れる方がいますが、マッチ消しや灰皿へ入れるようにして下さい。
お仏壇自体が痛んでくれば、”お洗濯”(修理)すると新品同様になります。

ポイント
◎仏具は定められた位置に。
◎三本足の仏具は正面に一本。
◎お札、写真はお仏壇に入れず。
◎お仏壇が痛めば”お洗濯”。