ほとけさまの歌 vol.2 「前住職さんと仏教讃歌 たとひ大千世界に」

今年も和楽院釋徹之法師、前住職さんの祥月命日法要が7月24日にお勤めされました。

前住職さんはお元気であった頃、京都龍谷大学男声合唱団の後輩達を5年に一度北海道に呼び寄せ、札幌をはじめ道内各地で仏教讃歌の伝道と普及を目的とした演奏会の開催に力を注がれておりました。

前住職さんは後輩達が来るたびに、毎回決まって「先ずは」と言ってリクエストする曲が仏教讃歌「たとひ大千世界に」でありました。

この曲は親鸞聖人のご和讃(浄土和讃)のひとつを清水脩さんが作曲して下さったもので、私たち人間社会の我欲と迷いの争いの中に、み仏のおしえを信ずるものは、永遠の救いの中に生きられるという親鸞聖人の信仰の悦びを表したものであります。

前住職さんはこの大好きだった「たとひ大千世界に」を先にお浄土に往かれた仲間と友に声高らかに歌われておられることと思うことでございます。

合掌
安楽寺女声合唱団シャンティ四季社
佐藤卓見

たとひ大千世界に

親鸞聖人浄土和讃より 清水脩作曲

たとひ大千世界に みてらん火をも過ぎゆきて
仏のみ名を聞く人は ながく不退にかなふなり

この記事が掲載されている寺報やすらぎ