宗祖親鸞聖人報恩講(2) 平成29年9月5~7日

9月6日 大逮夜法要・第二初夜法要(灯火のつどい)

二日目も朝から快晴でした。午前中に記録をかねて報恩講のお荘厳の写真撮影をしております。美しいお華、お供え等この日のために多くのご協力いただきながらお飾りをさせていただいております。
子供の頃はこの荘厳が嫌でしょうがなかったのに、今では今年もさせていただけるという慶びの中でお飾りをさせていただいております。いつの間にかお育ていただいていたのでした。

朝から快晴で心躍りました!

ご本尊お荘厳 五具足(蝋燭一対、お華一対、香炉)お供物は七対(三色餅一対、落雁一対、お菓子三対、果物二対)新調した打敷を掛け、報恩講のお荘厳をさせていただきました

【左】粟井さんと梅原さんが立ててくれたお華です 【右】三色餅(春彼岸と報恩講のみのお飾りです)

ご本尊のお供物 今年もお菓子を芯を中心にぐるりと巻き付けました

大逮夜はお赤飯をお供えします

これはとてもレアな画像です報恩講のみ使用する土香炉です
上が開教130年を記念として作製したもので、下が蓮如上人500回遠忌の際に作製したものです

親鸞聖人御前お荘厳

落雁を三対お供えしました キレイでしょ

勝如上人(本願寺前々住)御前お荘厳

御絵伝(親鸞聖人のご生涯を絵で表したもの)

第三世住職御忌前
この度は前住職の十七回忌法要をお勤めするため左余間を御忌前としてお荘厳致しました

報恩講参拝スタンプラリー受付処

今年から札幌組実践運動委員会 伝道企画部主催による「報恩講参拝スタンプラリー」が開催され、組内御寺院様のご門徒の皆様(34名)が当寺にご参詣下さいました。毎座、当寺独自の「報恩講スタンプラリー」に併せて、とても賑やかな報恩講となりました。大変有り難いご縁でした。昔は、「詣りあい」という習慣があり、ご門徒がよそのお寺にもおまいりするという良きご縁がありました。これからもなんとかその姿再現したい大切なことですね。
二日目も晴天に恵まれましたので、お庭、ロビーで呈茶接待が行われました。
楽しみにしていてくれた方もあって、終始和やかに楽しく談笑しながら時が流れました。組内御寺院様のご門徒の方々も多くご参詣下さり、抹茶を召し上がっていただきました。はじめてお庭を見たという方もいらっしゃって、本当にお天気になって良かったなあと思いました。やっぱり健康であることと、お天気が良いことは大切ですね。

娘の寧々もちょうど水曜日の幼稚園の午前保育の日に、報恩講中日が重なったものですから、着物に着替えてお手伝いをしてくれました。見よう見まねですが、いろいろと手伝ってくれるので助かりました。ご門徒の皆様も喜んで下さりまた、かわいがってくださるので、大変り有り難いです。
若坊守も、粟井さんに引っ張られながら呈茶接待のお手伝いをさせていただきました。

何かお話ししていました

お菓子をおわたししています

おまいりくださった浄土寺のご門徒様にサービス、サービス笑

寧々ちゃん一緒に撮ろうと誘われ、おすまし顔

そのころ厨房は大変な騒ぎです 婦人会の皆様いつも有り難うございます

お昼となり、皆さんお待ちかねのおときの時間となりました。二日目も美味しくいただきました。
楽しく会話をしながら皆さん和気あいあいで召し上がっておられた姿が印象的でした。
婦人会の皆様にはいつも美味しいおときをお作りいただき有り難うございます。皆さん喜んでくれておりましたよ。

大逮夜法要

午後1時30分より報恩講のクライマックスである「大逮夜法要」がお勤まりになりました。
今年は「宗祖讃仰作法」をご法中並びに門信徒の皆様とご一緒にお勤め致しました。もう何度もお勤め致しておりますので、皆さん大きな声でご唱和下さいましたね。ありがとうございます。
大逮夜法要は毎年、相焼香寺院であります江別市 眞願寺御住職様に御導師をお勤めいただいております。
礼装第1種という最高の衣である「七條袈裟」を纏い、お勤めくださいます。
私も同様に眞願寺様の報恩講の際には、大逮夜法要で「七條袈裟」を身につけさせていただき、導師をお勤めさせていただいております。

大逮夜法要もたくさんのご参詣を賜りました

登礼盤をする前に、親鸞聖人の御前でお焼香し、ご本尊阿弥陀如来様にお仏飯をお供えする「上供」を行っていただきました。

祖師前焼香

上供

上供

大逮夜法要 御導師 江別市 眞願寺住職 石堂了正師

大逮夜法要

法要終了後、毎年恒例の讃嘆衆(楽人)の皆様から雅楽や楽器の説明とそれぞれの近況報告をおもしろおかしくお話しいただいております。
今年も盛り上がりました!

布教使の谷川先生には、二席のおとりつぎをいただきました。ユーモアの中に温かさや深みのあるご法話に、聴聞されている皆様、深く深くうなずかれている姿が印象的でした。

第二初夜法要・灯火のつどい

法要終了後、おときを(夕食)いただき、午後6時より「第二初夜法要・灯火のつどい」をお勤め致しました。このご法要は、親鸞聖人のお徳をお偲びさせていただくと共              に、この一年間で大切な方を亡くされた方々、そして一周忌をお迎えされた方々にお声掛けし、亡き人を通して教えていただいた大切なことひとつ一つを確認させていただく大切なご法要です。毎年盛大にお勤めさせていただいております。

毎年司会をお勤めいただいております十勝組 光心寺住職 桃井信之師

総代さん世話人さんが準備をしてくれました

最初に総代さんをはじめとする代表者の方々に献灯・献華いただきました。続いて物故者ご遺族の皆様に「水あかり」をお供えいただきました。そして次に、本日ご参詣賜りました皆様全員に、「花あかり」を亡き人への思いを託してお供えいただきました。

参詣者の皆様の手によってお供えいただいたお光りひとつ一つが輝きを放ち、仏様の前を美しく飾っていただきました。「第二初夜法要・灯火のつどい」のお勤めでございます。

雅楽の音が奏でられる中、音楽法要を合唱団「シャンティ」の皆様を中心にお勤めされました。御導師は麻生覚王寺副住職様がお勤めくださいました。

布教使の谷川先生のご法話も力が入っていました!

夕方からのご法要でしたが、沢山の方々がおまいりに駆けつけて下さいました。有り難うございます。

法要の最後に、この一年の間で御往生された方々の在りし日のお姿をスクリーンに映し、参詣者全員でお偲びをさせていただきました。

この度は、ご一緒に音楽法要をお勤め致したい思いがあり、お焼香は最後の最後、本当にお帰りになる際に御用意させていただきました。まわし焼香を用いると、お勤めの途中に順番が回ってきて、「どこを読んでいたか分からなくなるわ」というご意見を頂きましたので、そうしてみました。どうでしたかね?

この記事が掲載されている寺報やすらぎ