宗祖親鸞聖人報恩講(1) 平成29年9月5~7日

 今年も当寺の年間最大の仏事である「宗祖親鸞聖人報恩講」を9月5日から7日の日程でお勤めさせていただきました。今年は最終日の満日中法要に引き続いて、当寺第3世住職 和楽院釋徹之法師17回忌法要を併修させていただきました。月日の去りゆく早さを感じながら、有縁の御法中の皆様、門信徒の皆様とお勤めさせていただきました。
 またこの度は、昨年に引き続き熊本地震の復興支援、そして福岡県、大分県の豪雨水害の復興支援として、「復興支援物産展」を開催し、被災された多くの方々のために、ご参詣いただきましたご門徒の皆様方から多大なご協力をいただきました。
 布教使には3年ぶり2度目のご出向を賜りました兵庫教区神戸湊組 高松寺住職 谷川弘顕 師に三日間おとりつぎをいただきました。大変明瞭な先生のご法話に感銘を受けられたご門徒がたくさんおられて、本当に良きご縁であったなあと実感しております。
 今年はお天気に恵まれ、久しぶりに横超園(お寺のお庭)で呈茶接待を開催したり、盛りだくさんの内容の報恩講となりました。この度も写真を多く記載し、分かりやすく報恩講三日間の流れをお伝え致します。
                                 (住職記)

9月5日 幼稚園児参拝・初逮夜法要 今年度当寺門徒物故者追悼法要・第1初夜法要

今年も初日の午前中に、厚別幼稚園・第2あつべつ幼稚園のかわいいこども達が、報恩講に参拝してくれました。みんな緊張の面持ちの中、ののさまの前をきれいにお飾りし「花あかり」をお供えしてくれました。

 3年ぶりにお越しいただきました布教使の谷川先生には、こども達にやさしく語りかけてくださり、「みんなにもお名前があるでしょう?この仏様にもなんまんだぶというお名前があるんだよ」とお念仏の大切さをお伝えくださいました。   
 毎年、年長のこどもたちに、報恩講記念作品を作成してもらっています。今年は「ようこそおまいりくださいました」というウエルカムボードを両園の年長さんが作ってくれました。大切に使用させていただきます。

布教使 高松寺住職 谷川弘顕師

こどもたちにやさしく語りかけて下さいました

最後におまいりしてくれたこども達全員お焼香をして、総代さん、世話人さんからおまいりの記念のお菓子を一人ずつに手渡ししていただきました。                 

園児参拝が終了した頃にぞくぞくとご門徒さんがご参集下さいました。
 まずは一服ということで、横超園(お寺のお庭)やロビーで呈茶接待(抹茶のご接待)をさせていただきました。
 今年は久しぶりにお天気に恵まれ、お庭をご覧になりながら皆さんお茶をいただいて、談笑されておりました。
 また今年は、昨年発生した熊本地震、そして福岡、大分を襲った豪雨水害の復興支援事業として、本堂入口前にテントを構え、被災された方々のために門信徒皆様方のお心をお分けいただき、「九州地方復興支援物産展」を開催致し、篤いご協力を賜りました。これもやっぱり何事もお天気だなあと思ったことでした。本当に良かった。

ちょっと日差しがキツイくらいでした

今年もお手伝い下さいました美女チームです!

お茶を手にハイチーズ!

粟井さんから布教使様へ!

バックヤードはこんな感じです

横超園、ロビーにて開催させていただきました

九州から美味しいものを沢山取り寄せました!

お手伝いいただきました「あみだ堂仏具店」の能呂さん 今年社長に就任されました!

過去の幼稚園児達の作品です。お寺の宝物ですね!

お昼を過ぎ、皆様お待ちかねの「おとき」の時間となりました。婦人会の皆さん、今年も腕によりを掛けてお食事の準備をしてくださいました。毎年ご苦労に感謝です。
 今年は住職も婦人会に混ざって、メニュー作成の思案をさせていただきました。さあどんなお食事になったでしょうか。楽しみですね。

初日のお昼のおときです。美味しそうですね!

とても和やかに皆さん「おいしい、おいしい」と言って召し上がっておられました

初逮夜法要

 午後1時30分定刻に行事鐘の鐘の音が響き渡り、今年度の報恩講が始まりました。初日最初のお勤めは「初逮夜法要」です。
 2年前より報恩講開座にあたり、参詣者を代表して総代さん、寺族が、伝供(てんぐ)の作法を用いて、親鸞聖人の御影前をお荘厳させていただいております。

今年も総合司会をおつとめくださった佐藤さんです

献灯

総代の山根さん、持本さんにお光りをお供え頂きました

相焼香の江別眞願寺様をはじめご法中の皆様にお供えを伝達し親鸞聖人の御前を飾っていきます

献花

第3世坊守・第4世坊守・寧々ちゃん(住職娘)にお華をお供えいただきました

献香

総代の粟井さんにお香をお供えいただきました

献供

仏教婦人会会長竹内さんに大仏飯をお供えいただきました

初日から大変多くのご参詣を賜りました

新調した打敷を掛け、沢山のお華やお供物に美しく飾られたご本尊前の荘厳

初逮夜法要は、福住 福住寺副住職様が御導師をお勤めくださいました。 「十二礼作法」を依用し門信徒の皆様とお勤め致しました。
 御導師には登礼盤の前に、上供という、ご本尊阿弥陀如来の御前に御仏飯をお供え頂くお作法をお勤めいただきました。

初逮夜法要 御導師 福住 福住寺副住職 長尾光雲師

今年度当山門徒物故者追悼法要

 引き続き、今年度の当山門徒物故者追悼法要が当寺住職御導師のもとお勤めされました。この一年間で往生の素懐を遂げられた方々を偲び、多くのご遺族と共にお勤めさせていただきました。
 このご縁にはじめてお寺に足を運ばれた門信徒の方々が多数有り、厳粛な中に法要がお勤めされました。
 ご遺族の皆様には、参詣者を代表して呼び出しによるお焼香を頂戴致しました。

今年度報恩講布教使 兵庫教区 神戸湊組 高松寺住職 谷川弘顕師

熱心におとりつぎされる谷川先生

時に冗談を交えながら大切なことをお伝えくださいました。真剣に聴聞されるご門徒の姿が印象的でした

 3年ぶり2度目のご縁を賜りました神戸湊組 高松寺住職 谷川弘顕先生におかれましては、初縁以来、ご門徒さんからの再出向の願いが大変強く、本当に待ちわびたご縁でありました。
 明快に、時にユーモアを交え、浄土真宗の真髄をお紐解き下さいました。感銘を受け、「うん、うん」とうなずくご門徒の姿を見て、本当に良きご縁であったなあとあらためて感じさせていただきました。先生には、三日間九席のおとりつぎをいただきました。

第一初夜法要

 午後5時から夕食でした。今年はカレーライスを美味しくいただきました。
 午後6時から第一初夜法要をお勤め致しました。御導師は、ご存じのご門徒さん多数おられると思いますが、以前法務員としてお勤めいただいていた、山口県からお越し下さいました工藤良宣師(旧姓 斎藤氏)でございました。懐かしかったでしょう。前住職の17回忌法要のために御来院下さいました!

第一初夜では「往生礼讃 日没偈」をお勤めします みなさんがんばって読んでくれましたね

谷川先生も本日最後のご法話、エネルギッシュでした 聴聞される皆様も真剣に聞いておられましたね

この記事が掲載されている寺報やすらぎ